「逆」の学習法:推測しないでリスニングする
誰かにひけらかす知識はいつもホリエモンの受け売り、とむです。
今日はふだん言われていることと、「逆」の学習法をお伝えします。
1. 良く言われてきたこと:推測(guess)しながらリスニングする
今まで、推測(guess)しながらリスニングする、ということを言われてきたと思います。
文脈・状況を把握し、聞こえてきた単語から相手の話していることを推測することは大切とされてきました。
例えば、大学のクラスの終了間際に、教授が何かを言い出して、学生たちがざわついたとします。
留学したてで何を言っているか正確にに分からなかったとしても、homework とかassignmentsということばが聞こえてきて、何ページという数字が聞き取れれば、
「ああ、宿題としてテキストブックのxxページから読んでくれば良いんだな」
とわかってしまいます。
念のため、隣りの席の友達をつかまえて、自分の理解が合ってるかどうかを聞けば良いのです。
というか、留学してすぐのセメスターなんて、そんな感じの毎日です。
2. 単に推測が上手くなるだけのことがある。
ところが、海外暮らしが長くなってくると、
「自分の置かれた状況の把握、話されている文脈の把握」
がとても上手くなってしまいます。
そして、キーワードが聞こえたら、推測して相手のいわんとすることを察知する「推測力」が、とてつもなく発達してしまいます。
ぼくのおかんなんて、アメリカ人の友達が遊びにきても、「well....」と言いかけると、
・あ、おかわりね。
・あ、トイレはそこよ over there
・よく来てくれたわね、thanks for coming
と完璧に状況に対応するのですが、英語ができているわけではない。
単に、エスパー並みに雰囲気を読んで、単語を聞いて、推測できているだけなのです。笑
3. さらに伸びるために:わざと推測をやめて音に集中する
海外暮らしが長くなったり、英語学習に少し慣れてきたりすると、この「キーワードだけを聞いて推測するリスニング」が体に染み付いてしまいます。
TOEICやTOEFLの対策をしている人にも、同じことがおきます。
TOEICの本番では、一点でも高いスコアを取りたいので、それでも良いと思うのです。
けれども、勉強しているときには時には推測をやめて、いろんな音を拾えるように練習することも必要です。
そもそも、「今まで聞こえなかったフレーズを聞けるようにする」のがリスニングのトレーニングです。
ですから、繰り返されるキーワードだけでなく、「心をオープンにして、いろんな音を聞こうとする」というマインドはとても大切だと思います。
今日は、「あえて推測をやめてみる」という、「逆」の学習法でした!