とむのゆるふわ英語スクール

英語はくふうすれば上手になる!英語学習者を助けるブログ。アメリカについての情報もあるよ。

映画「イン・ハー・シューズ」で英語を楽しむ

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映画で英語を学ぶのが一番楽しくて効率が良い、と感じる今日この頃です。

 

イン・ハー・シューズという映画を観ました。

ちょっと昔の映画です。2005年。

でも、10年以上前とは感じさせない、現代的なテーマです。

キャメロン・ディアスが主役で、めっちゃ可愛いです。スタイルも完璧で、彼女のいわば全盛期ですねー。

 

二転三転するストーリーラインも楽しめるし、女性の成長ストーリーなので人生の教訓もいっぱいです。

 

 

1. イン・ハー・シューズのストーリー

主人公の女の子は、キャメロンが演じるマギー。

道を歩いているだけで誰もが振り返るような、モデルばりの容姿です。

20代は若く、バツグンの容姿でちやほやされ、どんなワガママも許されてきたマギー。

もう一人の中心的な役柄は、マギーのお姉さんであるローズ。この人は頭が良く、弁護士で、性格も真面目でしっかり者。

だんだん年を重ねていくのだから、このままではいけないよ・・」そういって姉に指摘されて、マギーが怒って店を立ち去る。

でもこれは、マギーが本心ではわかっていることであり、この映画のテーマを暗示しています。女性が年齢を重ねながらどのように変化して生きていくか?というテーマです。

マギーとローズは、ローズの恋人を巡って、決定的に決裂し、罪悪感と傷にまみれたマギーは、一人マイアミへ。

 

そこで、人生を変える出会いが待っています。

一人の女性がゆっくりとその内面を変容させていく、すばらしいストーリー。

ハッピーエンドだし、余韻にどっぷりと浸れます。

 

2. ファミリー映画、恋愛映画は英語が聞き取りやすい

さて、本題。

この映画を観ながら、ぼくがどうやって英語を楽しんだのかをお伝えしておきます。

こういう恋愛映画、家族の和解がテーマの映画は、英語がわかりやすくて基本的に聞き取りやすいです。

 

むずかしい単語も出てきませんし。

たまに、ぼくもどうやっても聞き取れない映画があるんですが、ぼくよりも英語がはるかに上手い人が「犯罪ものや法廷ものは難しい」って言っていて、ホッとしましたね。

そんなわけで、ジャンルの選定はとても大切です。

ファミリー映画、恋愛映画は、英語を学習したい人には最適です。

 

イン・ハー・シューズの良かった点は、そういう恋愛映画だということで、FからはじまるFワードが無かったことです。(Fワードというのは、F*** you というやつです)

汚い言葉が全くなかったわけではなくて、bから始まる侮蔑語や、多少ありましたが、それでも全体的にトーンが抑えられている気はしました。

 

3. 口ゲンカも英語と文化の勉強になる。

今回楽しんだことだし、最も勉強になると思うのは、ケンカです。

口ゲンカをしている途中で、「じゃあどうしろっていうの?」と聞いたら、

  • none of my business わたしの知ったことではない。
  • that's your business それはあなたの考えることだ。
  • I don't take care of that. 知ったことか。
  • You are your problem. あなたの問題はあなた自身だ。

 

等々で、「突き放す」言い方の、なんと豊富なこと!

そして居候になっていたり、依存してきたりする人を、家から追い出してしまうのです。

 

これって、個人主義バウンダリー概念の発達している人たちのボキャブラリーですよね。

「あなたはあなた、わたしはわたし」で生きているから、突き放す言い方のバリエーションは豊富なのです。

こういう言い方を冷たい、と思う人もいるかもしれません。でも実際には、アメリカ人はとても優しい人たちです。助け合いの精神にあふれています。

しかし、自分の分や他人との境界線を越えてまで、何かをしようとは思わないし、逆に自分の領分を侵されることには断固として拒絶します。

 

4. お手本のようなコミュニケーション

 あとは、お姉さんと結婚するナイスガイ(元職場の同僚だった)が、非常に真似しやすい話し方とパーソナリティーをしていたことです。

この人の話し方は、勉強になる・・・!!

丁寧に明るく、断られてもがっかりせず、なんども食事に誘い、レストランでは注文から始まって料理をさりげなく説明してエスコートする。常に相手の女性を応援して、さりげなく励ます言葉をかける。お付き合いや結婚に至る時も、真摯にわかりやすく何がほしいかを語る。

 

英語のお手本、、いや、男性としてのお手本か(?)。

NBA(バスケットボール)の試合をデートで観にいった時に、ぐうぜん売店で居合わせた他のファンと一緒に、

「やっぱ、バスケはディフェンスだよな。結局、ディフェンスを頑張るチームが強いんだ」「セルティックスだって、ブルズだって、そうだったろ?」

バスケ論を交わして盛り上がるシーンが象徴的でした。

 

つまり、セクシーでイケメンでお金も誰よりも持っている(不倫相手の)上司とは似ても似つかない対照的な人なのです。

ルックス等々はふつうに人並み(十分オトコマエな人なのですが、役柄としては)なのですが、コミュニケーション能力の高い、そして明るく前向きな、「いい奴」なのです。

この人って、いわばアメリカ人の、典型的な男性像というか、(ガチガチに完璧ではないんだけれども)一つの理想的な男性像だと思いました。

 

こういう感じで、話す単語・センテンスだけではなく、パーソナリティーごと参考にしてしまうのも、英語が上達するには良いんじゃないかと思いました。