とむのゆるふわ英語スクール

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コービーブライアントの名言を英語で味わう【追悼】

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バスケットボールの名門ロサンゼルス・レーカーズの至宝、コービー・ブライアント選手が、不慮の事故で亡くなりました。

たいへん残念ですし、最初に知らせを受けた時は、「えええーーー!!」と声を上げてしまいました。

 

アメリカのバスケットボール界を長年牽引し続けた素晴らしい選手であり、バスケやスポーツの枠を超えて認知されているスーパースターでもありました。

個人的にも大好きだったし、ぼくは何年もロサンゼルスに住んでいたので、アメリカ人の友人たちがどれだけ彼を愛していたか、よく覚えています。

本当に素晴らしい人でした。

 

バスケットの成績だけではなく、その勝利に貪欲な姿勢、努力と研鑽を惜しまない考え方が、多くの人のリスペクトを受けた要因でもありました。

 

そんなコービーブライアント選手への追悼も込めて、彼の名言集を作ってみました。彼の人柄、メンタリティーがよく表れています。学ぶところ多しです。

 

ここは英語ブログなので、「元の英語+私の日本語訳」を載せていきます。

ちなみに、名言を探したかったら、名言はquotesというと覚えておいてください。

「Kobe Bryant Quotes」で探せば、たくさん出てきますよ!

 

さらに、英語を味わうためのちょっとしたコメントも書いています。Enjoy!!!

 

コービーブライアントの名言を英語で味わう

 

(名言その1)

I can’t relate to lazy people. We don’t speak the same language. I don’t understand you. I don’t want to understand you.

私は怠惰な人とは関わらない。私たち(自分と怠惰な人)は、同じ言葉を話していない。理解できないし、理解したくもない。

コメント:同じlanguageを話さないって、英語表現っぽいですね。実際には同じ英語を話しているわけですけど、理解し合えない、ということです。

 

 

(名言その2)

The moment you give up, is the moment you let someone else win.

あなたが諦める時、それは他の誰かが勝ってしまう時だ。

コメント:これはすごく分かるなぁ。彼はネバー・ギブアップの精神でいつも戦う人でした。英語表現的にも、覚えたら良い文章です。

 

 

(名言その3)

Those time you get up early and work hard, those time you stay up late and work hard, those time you don’t feel like working, you are too tired, you don’t wanna push through but you do it anyway. That is actually the dream. That’s the dream. That’s not destination, that’s journey.

早起きして練習する時、遅くまで一生懸命練習する時、練習したくない時、あまりに疲れていて、頑張れないと思う時、でもとにかくやる時。そんなことが、本当は、夢なんだ。それこそが夢なんだ。夢とはゴールのことではなく、それに至る旅路のことなんだ。

コメント:これは引退後のスピーチの中での言葉だったそうです。work hardとかpush throughというのを、ここでは(コービーブライアントの人生に当てはめて)練習、と訳しています。夢は最終ゴール・目的地のことではなく、それに至るプロセスのことなんだ、というのはさいきん本当によく言われることですね。かっこいいです。

 

 

(名言その4)

We all have self-doubt. You don't deny it. But You also don't capitulate to it. You embrace it.

私たちは誰もが、自分の能力に疑いをもつ。それは(疑いは)、否定しなくて良い。でも、それに降伏してしまわなくて良いんだ。むしろ、それと向き合うんだ。

コメント:capitulateはtoをつけて、「〜に降伏する」ということですね。embraceというのは「抱きしめる」「取り入れる」ということですが、self doubtを抱きしめる、というのは自己への疑いや迷いから目をそむけず、向き合っていく、ということでしょうか。実に英語ネイティブらしい表現です。

 

 

(名言その5)

I'll do whatever it takes to win games. Whether it's sitting on a bench waving a towel. Handing a cup of water to a teammate, or hitting the game-winning shot. 

私は試合に勝つためなら何でもやる。ベンチでタオルを手渡すことでも、水をチームメートに渡すことも。あるいは決勝ゴールを決めることだって。

コメント:彼は、試合を決定づける決勝ゴールを数多く決めたスターの一人だと思うのですが、それはチームへの献身の表れだったのですね。すごい言葉です。英語表現的にはwhatever it takes とか、whether orとか、丸覚えすると良い表現がたくさんあります。

 

 

(名言その6)

The beauty in being blessed with talent is rising above doubters to create a beautiful moment.  

才能に恵まれることの美点は、美しい瞬間を作り出すことによって、批判している人たち以上に昇ることができる点だ。

コメント:批判されても気にしない。見返すというか、はるかに超えた結果を出す、ということですね。rise aboveは「〜以上に昇る、超越する」。doubtersは「(才能を)疑う人」、つまり「批判してくる人」と訳しました。

 

 

(名言その7)

Pain doesn't tell you when you ought to stop. Pain is the little voice in your head that tries to hold you back because it knows if you continue you will change.

痛み(pain)は、あなたが止まる・辞めるように言っているのではない。痛みは、あなたを押しとどめようと頭の中でささやく小さな声だ。なぜならその痛みは、あなたが続けていけば、あなたは変われるって知っているからだ。

コメント:成長には、きっと成長痛がつきもの。何事も継続していきましょう。Pain doesn't tell youというのが、とても英語的表現ですよね。

 

 

(名言その8)

Everything negative, - pressure, challenges - , is all an opportunity for me to rise.

全てネガティブなもの、それがプレッシャーであれ困難であれ、俺にとっては成長するための機会なんだ。

コメント:opportunity は「機会」です。すごいですよね。このネガティブを自分のエネルギーに変える気持ちがあって、コービーはマイケル・ジョーダンの後継者になっていけたのだと思います。

 

 (名言その9)

My parents are my backbone. Still are. They are the only group that will support you if you score zero or you score 40.

両親は、私の背骨だ。いまだにそうなんだ。ゼロ点に終わった試合も40点とった試合も、変わらず応援してくれる唯一の人たちだ。

コメント:これは、良い話、、、、。ぼくも、両親を想うと同じことを考えます。失敗しても成功しても、変わらず応援してくれるのは、家族ですね。英語的にとてもこなれた表現でもあります。

 

 

(名言その10)

The most important thing is to try and inspire people so that they can be great in whatever they want to do.

もっとも大切なことは、彼らがしたいことが何であれ、その分野で偉大になるように、鼓舞してあげることなんだ。

コメント:so that以下の文章を導いて、「〜するために、〜となるように」と訳しましょう。彼らが、greatになるために、inspireしてあげるのが大切、ということですね。inspireインスパイアは、刺激を与えるとか鼓舞する、と考えてください。

 

 

(名言その11)

 I'm reflective only in the sense that I learn to move forward. I reflect with a purpose.

私は前へ進むために学ぶためだけに反省する。目的を持って反省するんだ。

コメント:reflectは「反省する」と訳しました。鏡に光が「反射する」のもreflectですね。過去を頭に「reflect映し出す」というイメージなのです。反省のための反省でなく、前向きに教訓を得るために反省するのが、コービー流です。

 

 

 (名言その12)

Sports are such a great teacher. I think of everything they've taught me: camaraderie, humility, how to resolve differences.

スポーツは偉大な教師だ。私は、スポーツが私に教えてくれた全てを思う。友情、謙遜、(個性の)違いを乗り越えていくこと。

コメント:camaraderieはむずかしい単語ですね。ここでは、チームメートとの友情をさします。resolveは「解決する」です。

 

 

(名言その13)

The important thing is that your teammates have to know you're pulling for them and you really want them to be successful.

重要なことは、君がチームメートを応援していて、成功してほしいと心から思っていることを、チームメートが知らなければならないということだ。

コメント:ぼくも職場にチームがあるわけで、本当にそう思いますね。。。人の成功を喜べる、人を応援する人でありたい。

 

 

(名言その14)

The topic of leadership is a touchy one. A lot of leaders fail because they don't have the bravery to touch that nerve or strike that chord. Throughout my years, I haven't had that fear. 

リーダーシップの話題は、むずかしいね。多くのリーダーは失敗する。なぜなら、彼らは、人の癇にさわることや、胸に刺さることをいう勇気がない。長年、私はそんな恐れを持ったことがない。

コメント:これは英語の練習に良いですね。touchyは微妙な話題、むずかしい話題ということです。touch one's nerveは人の「癇に障る(かんにさわる)」です。日本語がムズカシイ(笑)。strike chordは「胸に刺さる、琴線に触れる」です。

 

 

(名言その15)

 I like playing for the purple and gold. This is where I want to finish up.

私はロサンゼルス・レイカーズのためにプレイすることが好きだ。ここで引退したい。

コメント:これは、英語的な表現なので、採用しました。the purple and goldというのは、「紫と金色」ですが、これはユニフォームの色であり、ロサンゼルス・レイカーズのことをさしています。こういう表現を、どんなスポーツもどんなチームもそれぞれもっています。例えば、野球の大谷くんのいるエンジェルスの球場は、「ビッグA」という愛称をもっていたり。文化を知らないと英語がわからない、という良い例でした。

 

 

(名言その16)

If I panic, everyone else panics.

もし私がパニックになったら、みんなパニックになってしまう。

コメント:panicという動詞を覚えましょう。慌てる、くらいの意味で、日常生活でよく使います。Don't panic.と家族でもよく言い合います。

 

(名言その17)

It's diffetent from being 21 and you think there's endless amount of opportunities. At 33, the ending is much, much closer.

 21才であることは、無限の可能性があるということではない。33才になると、終わりの時はさらに、さらに、近づいている。

コメント:「若者には無限の可能性がある!」なんてのは、正確ではないですよね。コービーはもっとリアリストでした。若い時から、自分の引退の日を考えつつプレイしていたのでしょう。この名言は、キャリアのほぼ全部を見ていたぼくには、特に心に響きます。 

 

 

(名言その18)

I don't want to be the next Michael Jordan, I only want to be Kobe Bryant.

私は次のマイケル・ジョーダンになりたいわけじゃない。ただ、コービー・ブライアントになりたいんだ。

コメント:これも良いですね。並び称されることの多かった両雄ですが、どちらがより優れているかの議論はナンセンスです。(レブロン・ジェームスを加えることも同様です。) それぞれの時代で、ナンバーワンだった人たちは、ただ自分の限界に挑戦したのです。そしてお互いにリスペクトをもっていたことも、素敵なところです。

 

 

コービーブライアントの言葉を見ていくと、まさに名言の数々であるなあと思います。RIP(Rest in Peace 安らかに眠れ)、コービー!!

 

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