とむのゆるふわ英語スクール

英語はくふうすれば上手になる!英語学習者を助けるブログ。アメリカについての情報もあるよ。

漢文的返り読みをしないリーディングで、英語脳に近づこう

f:id:english-learning:20200123224529j:plain


 英語脳をつくる「直読みリーディング」

ぼくは、英語学習のビギナーには、リーディングを多めにすることをおすすめしています。

リーディングは、英語学習の王道であり、基本です。

 

リーディングをしていくことで、英語脳の全般を鍛えることができます。

なんといってもオススメなのは、
「英語を英語のまま直解し、いちいち頭の中で日本語に訳さないで読む」
という練習をすることです。

 

ぼくは、「直読みリーディング」と言っていますが、この学習法はビギナーにとって最高のトレーニングです。

慣れた文章、レベルを落とした本で構わないので、英語を英語のまま理解していく感覚を「体感」として、感じてください。

 

www.english-challenge.work


このリーディングをすることで、あなたの英語力は飛躍的にアップします。

リスニング力も変わるし、英語で考えることができるようになるので、スピーキング・ライティングなどのアウトプット系も変わっていきます。

 

 

 直読みリーディングの大敵「返り読み」

さて、こんな素晴らしい効果を持つ「直読みリーディング」ですが、日本人にはそのさまたげとなるポイントがあります。

それが、おそろしい

「漢文的・返り読みリーディング」

です。

 

(なんで英語学習サイトなのに、漢文なんだよ。こわい・・・)

 

 

どういうことかというと。 

ぼくたち日本人は、学校英語で「関係代名詞」という文法を習います。

I saw the man who was standing there. (私はあそこに立っている男の人を見た)

というやつです。

 

これを、ぼくたち日本人は、漢文式に読んでしまうのです。

 

つまり、ぼくたちの頭の中では、こういう順番でコトが起こります。

  • 1. まず、I saw the manを読む。「男の人がいるんだな。」
  • 2. 次に、whoに気がつきます。「あっ関係代名詞 whoだ!」 
  • 3. 次に、who was standing thereを読みます。「そこに立っているんだな。。。」
  • 4. 最後に、I saw the manという文に戻ってきて、意味全体を把握します。「私は、”あそこに立っている”男の人を見た。」

そして、うまく意味が取れた自分に、マンゾクします。

 

これがおそるべき、「漢文的・返り読みリーディング」です。

1.2.3までは順番に読んだとしても、4で最後にもう一度、I saw the manに目線も頭も、戻っていくのです。

もし、頭の中で日本語に訳していなかったとしても、これは二重に文章を読んでいるので、ネイティブ・スピーカーのスピードからは大きく遅れてしまいます。

 

 

では、ネイティブ・スピーカーはこの文章をどう読むか?

では、ネイティブ・スピーカーたちは、この文章をどう読むのでしょうか。

 

まず、衝撃的な事実をお伝えしなければなりません。

ぼくの友人のアメリカ人たちは、「関係代名詞」という言葉を知りません。または知っているけれども、意識をしていません。

 

ぼくが関係代名詞について説明すると(なぜ日本人のぼくが英語の文法をアメリカ人の彼らに説明しているのだ?というツッコミは無しでww)、

「確かに、言っていることはわかるし、それが英語の文法として正しいと思う。でも・・・・」

 

ネイティブ・スピーカーたちにとっては、なぜぼくがそのように英語を理解しようとするのか、不思議でならないようでした。なぜ、そんなにふくざつにものを考えるの、という感じでした。

 

では、ネイティブ・スピーカーは、先ほどの文章をどうやって理解するのでしょうか。

「I saw the man who was standing there. 私はあそこに立っている男の人を見た。」

 

先ほどのように、順番を追ってみます。

  • 1. まず、「I saw the man 私は男の人を見た」、と理解します。
  • 2. 次に、「who was standing there (その人は)あそこに立っていた」、と理解します。

 

That's it!!!!! これだけなのです。

ノリとしては、二つの短文を読んでいる感じです。

「I saw the man。そして次に、who(he) was standing there。」

そして、絶対に返り読みはしません

頭から順番に、英語を理解していく。その原則が、関係代名詞を使っても、例外にはならないのです。

(というか、関係代名詞という言葉も知らないし、そんな概念がないので、、、)

 

今日の記事を参考にして、リーディングで返り読みをしないように、目線をあちこちさせないように、気をつけてみてください。それだけでリーディングのスピードが上がりますし、英語脳に近づきます。

 

(了)

 

www.english-challenge.work

 

まとめ:英語脳になるためのリーディングTips

  • ・関係代名詞を返り読みしないで、単文がいくつもあるかのごとく読むこと。
  • ・そもそも、ネイティブ・スピーカーは関係代名詞なんて知らない。whoはheとかsheみたいに考えている。